クリニック研修レポート【薬剤師 女性 29歳】 2012/11
入社して2ヶ月半が過ぎ、調剤薬局での業務に慣れてきた時点での研修であった。
院外処方箋についてようやく一通り把握できたのではないかと考えていた頃に、その処方箋発行先である医療機関の業務を拝見できる研修があることを大変楽しみにしていた。
これまで病院薬剤師、治験コーディネーターを経験し病院やクリニックでどのようなことが行われているかは承知していた。
しかし、今回この研修では医師と患者のやり取りを目の前で見学させていただき、大変学ぶことが多かった1週間だった。
研修を開始してまず初めに、1人の医師のもとに内科、外科を問わず、また高齢者から乳幼児まで実に様々な患者が来院することに驚いた。
高血圧や高脂血症等の生活習慣病の患者から怪我で縫合処置をする患者、また検診の患者まで1日を通して様々な患者の診察、処置、検査を見学させていただいた。
患者の個性に合わせて疾患や病態をわかりやすく説明される先生のお姿、診察だけでなくその合間に胃のX線検査や内視鏡検査、怪我の処置をさせる機敏でエネルギーあふれる先生のお姿は大変勉強になった。
研修中、インフルエンザの予防接種で来院する患者が多く、親子で来院される患者も何組かいた。
ある男子中学生とその母親がインフルエンザの予防接種に来た際、その母親は「この子が小さいときから先生に診てもらっていて、もうこんなに大きくなっても先生にお世話になってるんですよ」と私に話してくださった。
またカルテを拝見しても長年通院している患者も多く、1週間の診察を見学を通して患者との信頼関係をどのように構築したら良いのか学べたように思う。
私は薬に関するあらゆる知識をあらゆる分野について吸収し、多くの経験を重ねていきたいと考えてる。
そのためにも、今回の研修は大変有意義な経験だった。今後も机上学習だけでなく患者とのやりとりを通して、薬だけでなく疾患や病態、患者指導についてもしっかり学んでいきたい。
最後になりましたが、研修を受け入れていただいた先生やスタッフの皆様に感謝申し上げます。
皆様にご指導いただいた事は決して忘れず、今後の業務に生かせるよう努めてまいります。本当に有難うございました。